今度は「人事いじめ」か?

株式公開企業に求められるコーポレートガバナンスコードがだんだん細かくなって
来て、会計や業績、企業統治だけでなく、人事関係の情報開示も求められるように
なってきました。

先日、立教大学社会人大学院の謝恩会に呼ばれて出たら、日清食品の方がいて、
「人事のISOを獲るのに、先生の本が役立ちました」とお礼を言われました。

ネットで見てみると、その人が責任者になって、人的資本経営のISO30414
獲れましたとのレポートがありました。

ああ、これのことかと理解しましたが、
いやぁなかなか人事関係も大変な時代になってきました。

日清食品の人的資本経営のISO30414取得の広報記事
https://www.nissin.com/jp/news/12402
食品企業では世界初!だそうです。

ISOは、1990年代から主に製品品質に関わる国際基準を定めて来ていて、
それが経営や環境等いろいろな分野に広がり、今日では、人事領域にも
広がってきているわけです。

一方、会計の分野では2000年頃から国際会計基準の考え方を取り入れ、
株式公開企業は、いろいろな新しい会計基準に対応せざるを得なくなり、
経理の人達からは、「経理いじめ」と言われたりしました。

その「経理いじめ」が一段落したと思っていたら、今度は、人的資本経営
ということで、「人事いじめ」と言われるような状況になりつつあるわけです。

因みにISO30414によれば、下記に示すように、人材マネジメントの11領域について、
58のメトリック(測定基準)が示されています。

いやあ、継続して対応していくのは大変ですね。

 

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